レバレッジ型投資信託の落とし穴
レバレッジという言葉に敏感になってしまう所長です。
私はレバレッジ商品をおすすめはしません。
レバレッジアンチ勢です。
レバレッジ型投資信託のパフォーマンスと落とし穴
レバレッジ型投資信託で現在HOTなのは、「iFreeレバレッジNASDAQ100」ではないでしょうか。
S&P500の3倍以上もの値上がりを記録して、話題になっていますね。
しかし、レバレッジ型投資信託はこのような良いことばかりではなく、デメリットももちろんあります。
レンジ相場では下落していく
上がって下がってを特定の価格の範囲で繰り返すようなレンジ相場では、レバレッジ型投資信託の価格はどんどん下がってしまいます。
例えば3倍の値動きを目指した投資信託の場合、上昇も3倍ですが下落も3倍の値動きが発生します。
このため、上昇・下落を繰り返した場合、基準価格は時間の経過とともに下がって行ってしまいます。
下落相場ではとんでもなく値下がりする
例えば3倍の値動きを目指した投資信託の場合、上昇も下落も3倍の値動きが発生します。
このため、レバレッジ無しの下落幅の3倍の下落幅で価格が下がっていきます。
大きな金融危機が発生した場合、基準価格が瞬く間に半分になってしまう事も当然のようにあります。
ドルコスト平均法で積み立てていても、なんとかショッククラスの金融危機では焼け石に水状態となることでしょう。
レバレッジ型投資信託は信託報酬が高い
レバレッジ型投資信託は全体的に信託報酬が高いです。
- 楽天・米国レバレッジバランス・ファンド(USA360) 0.4945%
- iFreeレバレッジ NASDAQ100 0.99%
- iFreeレバレッジ S&P500 0.99%
ちなみにレバレッジでは無い投資信託は信託報酬がかなり安いです。
- 楽天・全世界株式インデックス・ファンド 0.212%
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) 0.1144%
- 楽天・全米株式インデックス・ファンド 0.162%
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) 0.0968%
レバレッジ型投資信託はNISA枠では買えない
レバレッジ型投資信託はNISA枠で買える銘柄はありません。
レバレッジ型投資信託のリスクヘッジ対策
レバレッジ型投資信託の下落相場ではとんでもなく価格が下落してしまう事への対策はもちろんあります。
それは、レバレッジ型投資信託のリスクヘッジとして、債券の投資信託を1:1で購入していく方法です。
レバレッジ型投資信託を毎月1万円購入していくのであれば、債券の投資信託も1万円購入していく方法です。
債券を購入する理由は、株式の価格と債券の価格は逆の値動きをするからです。
株価が下がっている局面では、債券が威力を発揮してくれます。
運用方法は以下のように実施していきます。
- レバレッジ型投資信託と債券の投資信託を1:1で購入していく
- レバレッジ型投資信託が暴落時は債券の投資信託を売却し、金額が1:1になるようにレバレッジ型投資信託を購入しリバランスする
巷で話題のポートフォリオ
巷で話題の最強と言われるポートフォリオがあります。
「楽天・米国レバレッジバランス・ファンド(USA360)」と「iFreeレバレッジ NASDAQ100」を1:1で毎月積立てで購入していくという手法です。
NASDAQが暴落した際は、「楽天・米国レバレッジバランス・ファンド(USA360)」を売却し「iFreeレバレッジ NASDAQ100」を購入し金額が1:1になるようにリバランスする運用のようです。
株価が下がったときは「楽天・米国レバレッジバランス・ファンド(USA360)」の債券がブレーキとなり、株価が上昇する局面では「iFreeレバレッジ NASDAQ100」が猛烈に牽引するという仕掛けです。
まとめ
- レバレッジ型投資信託は信託報酬が高い
- レバレッジ型投資信託も使い方によっては投資効率を高めることができる
- レバレッジ型投資信託はリスク対策をしっかりやる必要がある
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